2月21日の日記

白と黒の斑髪の男。
髪の白い部分だけが、太陽の光を反射して。
高々と、人の眼を気にせず歌い上げる姿は、
とても綺麗だった。

鼓動の音が聞こえるような気がする位強く。
でも声は柔らかで暖かく包み込む。
歌は知らないけれど、優しい曲だと感じた。

カシャンと音がして、歌っていた男が登っていた金網から降りる。
ト、と軽い音をたてて着地した。
そうとう男は身軽なのだろう。(金網は飛降り防止の為結構な高さだ)

此方に気付くとなんとも曖昧な(でも明るい)笑顔を向けた。

「おんし、此処の学生か？」

と、何処かの方言らしい口調で問う。
雰囲気打ち壊しな口調だ、と思う。(声は雰囲気に合い過ぎているのでまぁ、それはいいのだろう)

「・・・Yes」

当たり前の事なのだが、一応答える。

「ほうか」

何が嬉しいのか、曖昧な笑みがパッと先程以上に明るくなる。

「おんし、職員室の場所わかるじゃろ？」
「んなもん」

当たり前だ、と云う前にぐいと腕を引っ張られる。

「じゃあ、案内しちょくれい。
　今日転校してきたんじゃが職員室の場所が解らんかったんじゃ」

いやー助かったのー。なんて爺臭い。そして、妙に間延びした喋り方で。
・・・ちょっと待て。今は昼休みだ。

「・・・Were you here from morning?」(朝から此処にいるのか？)
「おう」

と、即答。・・・・・・決定、こいつ阿呆だ。(頭は良いかも知れないが)
へらへらとした顔を見て、如何してこんなのが綺麗だと思ったんだろうと、
自分の認識力の低さを痛感した。

「っち、Come this way！」(ついて来い)
「Thank you！」

完璧な発音(俺と同じ位)を後ろに聞きつつ、今日の昼飯を何処で食おうかと考えた。

＋＋＋
だてむねとしゅじんこう
学園です
GA・KU・E・N！
異世界パラレルでもこれ

別にかわった事はないけど眠い
天下とる
嘘
プレステ欲しい