4月22日の日記

2006年4月22日 日常
「駄目だよ、アンタじゃ俺には勝てない」

手に短刀を持ちそう云い放つ。
何処にそんな自信が何処にあるのかと問いただしたくなる。

「満身創痍の癖に何を云っている」

云うと

「こんな物傷のうちには入らないし関係ない」
              ・
血走った眼で此方を視る。
                                  ・
「生きる意味も死ぬ意義も、知らないアンタなんかに私は殺せない。殺させてやるもんか。
 人を殺めると云う行為がどれ程辛いかなんて説く気は無い。アンタなんかに教えてやらない」

真直ぐ、射抜く様に。
深い海色のビードロが捉えた。

「俺はお前に勝つ。勝って帰る。帰らなければならない。
 俺には俺の帰るべき所があるんだ。前進する為に。前に、進む為に」

音も無く。
顔に息がかかるほどに近く。
何時の間に?

「アンタは俺を殺せないけど、俺もアンタを殺せない。
 だから此処を通せ。後から俺の出来る限りでアンタの望む物をくれてやろう」

俺の首でも何でも。
今のアンタじゃ俺は殺せないんだ。
後から、くれてやるから。

そう云った。
ふ、と肩から力が抜ける。

「何なのだ、いったい」

お前は何者だと問う。
つり上がった唇から答えが返ってきた。

「俺は俺だ」

と。

+++
楽しい
「生きる意味も〜」の件が好きなんです
あんな語り方が!
どんな状況下に置かれても常に自分中心な物言いが好きなんです
それを上手く書き表せないから腹立たしい

凄い眠いと思う最近
日記の方の文になると中身(元々そんなものはない)がなくなる
でもそんな物だろうと
短文置場になっていても気にしない
野々宮 ののと云う名前を思いついた
読み方は「ののみやの のの」で
のが五つ!
後、萩月 九
読み方は「はぎつき ここのつ」
ここのつ!響きがちょう好きです

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