9月23日の日記

逃げる事も恐れる事も知らぬ。

（、嗚呼何と言う）

悲しい人だ。

子供の様に純で。
人を疑う事のできぬ人。

（強さ、は罪だ）

弱さも罪だ。
では如何しろと言うのだ。

（知らぬ事は罪だ）

知っていても。
道理には適わぬ事もあるのに。

（悲しい、人だ）

しかし自分は、
慰める事も哀れむこともできぬ。

（無力なのだ）

自分、は無力なのだ。
何もしてやることができぬ。

（嗚呼）

神よ。

（何故彼の方に、）

力を与えたのですか。

（何故私に、）

力を与えなかったのですか。

（神、よ）

私はあなたを怨む。





人の子なのだとの気休めを自分が云っても効きはしない嗚呼なんて自分は無力なのだと強ければよかったのかと苦々しく心の中で吐き捨てた。