11月26日の日記

2006年11月26日 日常
「何故、アナタは人を……殺すの」

何故と言われましても……と男は口篭った。

「アナタは、殺される人の気持ちになった事があるの?!」

「それは、アナタ」

屠殺される畜生の心を分かれと言うのと同じ事ですよ。

男はふわりと微笑んだ。

「僕は、殺人鬼だから人を殺します。アナタは、人だから生き物を殺します。
 ――この事にどんな違いがありますか?」

違いなんて、ないですね。何もない。

男は言う。

アナタは、僕に何故人を殺すか、と問われましたね。

「僕は人を殺したいから殺すんです。だって、ほら。殺人鬼ですし」

男は笑った。
おかしそうに、笑った。

「殺人鬼、だから人を殺しても良い……の」

「――いいえ。それとこれとは話が別です」

男は言った。

「殺人鬼だから、人を殺して良い訳ではないのです。良いではないです。悪いでもないです。
 ――それが、当たり前の事だから」

殺人鬼は殺人鬼だから、人を殺します。殺めます。

アナタが、息をするのと同じ事です。それが、当たり前の事だから、です。と男は括った。

「狂っている」

「いえ、狂ってないです。狂っている事が正常値なんで」

男は笑ってナイフを動かした。

+++
殺人鬼

てすとしゅーかんですねー
なのでこれ置いて消えてみますいぇーい☆

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