3月13日の日記

2007年3月13日 日常
「ある所に一人の殺人鬼がいました。
 殺人鬼は殺人鬼だったので人を殺しました。
 何の躊躇いもなく人を殺しました。
 好きな人を殺しました。嫌いな人を殺しました。
 赤ん坊を殺しました。老人を殺しました。
 誰でも殺しました。
 たとえそれが家族であろうとも、友達であろうとも。
 殺したくなくても殺しました。

 何故ならその人は殺人鬼だったのですから。

 何時の間にか、その周りには死体だけになっていました。

 殺人鬼は住んでいる所をぐるりと一周してみました。
 しかし、誰もいません。
 犬も猫も小鳥も虫すらも、いません。
 何故なら全て自分が殺してしまったからです。

 殺人鬼は急に寂しくなりました。

 今まで大勢に囲まれて、ただただ愉しく暮らしていたのですから。

 家族の名前を呼びました。
 しかしそれに答える声は返ってきません。
 友達の名前を呼びました。
 しかしそれに答える声は返ってきません。
 知っている人の名前全てを叫んでも、誰も返事をしてくれません。

 当たり前です。
 自分が、殺してしまったのですから。

 ふ、と。
 殺人鬼は思いました。
 それは思ってはいけない事でした。

(なぜ 自分はひとを。)

 ころしてしまったんだろう、と 。 」

一、二、三。

「それで?」

話の続きは?と言ったら、お兄さんは首を横に振って「これでお終い」と言った。
みんなは(勿論ぼくも)ブーイング。

「何で続きを話してくれないの?」

一人そう聴くと皆「何で、何で!」と言いだした。

「何でだと思う?」

そう言ってお兄さんは意地悪そうに微笑んだ。

「お兄さんが、意地悪してるから。」

僕がそういうとお兄さんは大袈裟な動作付きで「そうじゃないよ」といった。

「じゃあ、何で?」

「答えは簡単さ。」

口の端を、片方だけ上げるようにしてお兄さんは笑った。

「僕も知らないから。」

誰も、その話の続きをしらないんだよ。それをボクに教えてくれた人もね。

「もし知っている人がいるとしたら、」

「いるとしたら?」

それは殺人鬼本人だろうね、とお兄さんは言った。
寂しそうに、笑いながら。

+++
萌キャラを作ってみようとして失敗した典型的の図
疑問に疑問で問い返す駄目な大人をかきたいな

紙面上のキャラクターが動くと言う言葉を信じるか信じないか
勿論信じますと僕は答える
親である僕の、制作者である僕らの手からはなれた時点でそれらはもう独立しているのだから動いて当然だろう
自分の子も当然だろうって
ものを作るって恥ずかしいよね
でも好きだ愛してる
作ること自体が好き その過程が好き
愛が比例されればいいのにね

がんばります面接

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索