朝、目を覚ましてみたら別人になっていた。
三ヶ月か。たったそれだけ寝こけていただけだったのにもう変わっていたのかと驚愕する。
もう私は逝かなければならないのだろうかと一瞬不安になるがそんな事はないと思い直した。
寝る前に飲んだ凍った牛乳がいけなかったらしい。やはり牛乳は温めて飲んだ方が良いようだ。体にも、頭にも。
全く私にも困ったものだ。単なる気まぐれのつもりが必要以上に重大な事を巻き起こしてしまう。
けれど顔が変わるくらいなんて事は無い。半年で変わるものが三ヶ月になっただけだ。半分。
また彼らに新しき顔を憶えてもらわなくてはならない。否それよりも私が記憶している顔と名前が一致しない友人達が何人かいるだろう。ああ、そうだ。家族の顔も変わっているかもしれない。
私の部屋の中にいるのは私と、それからペットの猫。最初は三毛であったはずなのに今はペルシャ猫になっている。血統書が何処か探してみればあるかもしれない。
かもしれないというだけなのであるかどうかもわからない。やはりないのだろうと思いながらそれの捜索は次回へと持ち越した。
その次回にはおそらく別の種類の猫になっているだろう。何時まで猫でいられるかが心配だ。もう随分と歳をくっているから何か別の物になる日もそう遠くないかもしれない。
蛇や蜥蜴の類にはなってほしくないと思う。私は爬虫類が大の苦手だ。それらの全てが変わって、種としてなくなってしまえと願うがそれが叶う日ないだろう。
昨日雀だったものが今朝見たらドードーになっていたと言われる例がざらだからだ。種が絶滅してしまう事はなくなってしまった。
そして絶滅するどころか増加しているというのが現状だ。そのうち私の大嫌いな爬虫類どもが蔓延っていた頃の奴等が変えってきてしまうかもしれない。学者はそれを危惧している。
けれど今の所は大丈夫だ。何の心配も無い。世界は、根本的には何も変わっていない。
人が人の容を保てなくなったとしてもそれは人であるだろうと私はそう思う。根本的なものが、何も変わっていなければの話だけれど。
種が変わってしまうまでに至ればもうそれは根元からごっそりと変わってしまうという事なのだから、別の物とした方がいい。
隣の家の爺様などは何時の間にかチンパンジーになっていたと言うのだから驚きだ。それも何やらが変わってしまったからなのだ。
表面等は幾らでも変わればいいが根元からごっそりと変わるのはいやだ。御免蒙る。私はもっと私でいたいのだから。
勿論私も含む人々は、自分が何かに変わってしまうかもしれないという恐怖と人生がやり直せると言う喜びを眠る度に味わっている。
+++
話が急なのは仕方ないと思います
それが自然の摂理というものなのですよ知っていましたか?
嘘ですよ勿論
友人はできません
暫くは一人で絵でも描いてます
上手く絵が描けません
どうやら半月以上何も書かなかったのが禍したらしいです
仕方が無いから本を読みます
本は嘘を吐きません本は真実を伝えます本はものを喋りません本は静かに私を殴り続けます嘘です
奇妙
三ヶ月か。たったそれだけ寝こけていただけだったのにもう変わっていたのかと驚愕する。
もう私は逝かなければならないのだろうかと一瞬不安になるがそんな事はないと思い直した。
寝る前に飲んだ凍った牛乳がいけなかったらしい。やはり牛乳は温めて飲んだ方が良いようだ。体にも、頭にも。
全く私にも困ったものだ。単なる気まぐれのつもりが必要以上に重大な事を巻き起こしてしまう。
けれど顔が変わるくらいなんて事は無い。半年で変わるものが三ヶ月になっただけだ。半分。
また彼らに新しき顔を憶えてもらわなくてはならない。否それよりも私が記憶している顔と名前が一致しない友人達が何人かいるだろう。ああ、そうだ。家族の顔も変わっているかもしれない。
私の部屋の中にいるのは私と、それからペットの猫。最初は三毛であったはずなのに今はペルシャ猫になっている。血統書が何処か探してみればあるかもしれない。
かもしれないというだけなのであるかどうかもわからない。やはりないのだろうと思いながらそれの捜索は次回へと持ち越した。
その次回にはおそらく別の種類の猫になっているだろう。何時まで猫でいられるかが心配だ。もう随分と歳をくっているから何か別の物になる日もそう遠くないかもしれない。
蛇や蜥蜴の類にはなってほしくないと思う。私は爬虫類が大の苦手だ。それらの全てが変わって、種としてなくなってしまえと願うがそれが叶う日ないだろう。
昨日雀だったものが今朝見たらドードーになっていたと言われる例がざらだからだ。種が絶滅してしまう事はなくなってしまった。
そして絶滅するどころか増加しているというのが現状だ。そのうち私の大嫌いな爬虫類どもが蔓延っていた頃の奴等が変えってきてしまうかもしれない。学者はそれを危惧している。
けれど今の所は大丈夫だ。何の心配も無い。世界は、根本的には何も変わっていない。
人が人の容を保てなくなったとしてもそれは人であるだろうと私はそう思う。根本的なものが、何も変わっていなければの話だけれど。
種が変わってしまうまでに至ればもうそれは根元からごっそりと変わってしまうという事なのだから、別の物とした方がいい。
隣の家の爺様などは何時の間にかチンパンジーになっていたと言うのだから驚きだ。それも何やらが変わってしまったからなのだ。
表面等は幾らでも変わればいいが根元からごっそりと変わるのはいやだ。御免蒙る。私はもっと私でいたいのだから。
勿論私も含む人々は、自分が何かに変わってしまうかもしれないという恐怖と人生がやり直せると言う喜びを眠る度に味わっている。
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話が急なのは仕方ないと思います
それが自然の摂理というものなのですよ知っていましたか?
嘘ですよ勿論
友人はできません
暫くは一人で絵でも描いてます
上手く絵が描けません
どうやら半月以上何も書かなかったのが禍したらしいです
仕方が無いから本を読みます
本は嘘を吐きません本は真実を伝えます本はものを喋りません本は静かに私を殴り続けます嘘です
奇妙
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