「無知は罪ですがそれでも知ったからこその罪と言うものも、あるのではないでしょうか」
突然に、唐突に。
彼女が切り出す話は何時もそういう風に始まった。
「知ったからこその罪、ですか」
ふむ、と僕は考える。
確かにそうだ。
知ったからこその罪、もある。
「アダムもイブも知恵の実、つまりは知ってしまったからこそ楽園を追い出されてしまった。
人は火を知ったからこそ、戦争をするようになったしね」
そう僕が言うと彼女はやめてくださいよ、と眉をひそめた。
「知る事がいやになるじゃないですか」
それは君が最初に切り出したんでしょ、との言葉が喉まででかかったがそれを吐き出すのはやめておいた。
「私が、私が言いたい事はそんなんじゃないんですよ。そんな生温いことじゃないんです」
それではなんなのだろうと僕は考える。
「んー……伊弊持が覗かないで!って言ってたのをなんとなく好奇心で伊弊諾が覗いちゃった事とか?」
「神話からはなれてください。あなたは何でそんな神話好きなんですか。それともその手に持っている本が原因なんですか」
どうやら僕は彼女の観察力を嘗めていたようだ。
随分と薄くなっている文字をよめるなんて。
結構視力悪いのに。
「まあ、私がそれを古書店に売ったのですが」
そりゃ知っていて当然だな。
しかし彼女がこんな本を読むなんて意外だった。
「兄の本だったんですけど」
「勝手に売るなよ」
「100円でした」
「安っ!」
+++
抜けきれていないということです
抜け切れていないまま書くとこんなもんです
質の悪い印刷機みたいな
よく詰まります
マリー?メリー?どっちだよ折り器
時間が欲しい
寝る時間と絵描く時間と他色々する時間
突然に、唐突に。
彼女が切り出す話は何時もそういう風に始まった。
「知ったからこその罪、ですか」
ふむ、と僕は考える。
確かにそうだ。
知ったからこその罪、もある。
「アダムもイブも知恵の実、つまりは知ってしまったからこそ楽園を追い出されてしまった。
人は火を知ったからこそ、戦争をするようになったしね」
そう僕が言うと彼女はやめてくださいよ、と眉をひそめた。
「知る事がいやになるじゃないですか」
それは君が最初に切り出したんでしょ、との言葉が喉まででかかったがそれを吐き出すのはやめておいた。
「私が、私が言いたい事はそんなんじゃないんですよ。そんな生温いことじゃないんです」
それではなんなのだろうと僕は考える。
「んー……伊弊持が覗かないで!って言ってたのをなんとなく好奇心で伊弊諾が覗いちゃった事とか?」
「神話からはなれてください。あなたは何でそんな神話好きなんですか。それともその手に持っている本が原因なんですか」
どうやら僕は彼女の観察力を嘗めていたようだ。
随分と薄くなっている文字をよめるなんて。
結構視力悪いのに。
「まあ、私がそれを古書店に売ったのですが」
そりゃ知っていて当然だな。
しかし彼女がこんな本を読むなんて意外だった。
「兄の本だったんですけど」
「勝手に売るなよ」
「100円でした」
「安っ!」
+++
抜けきれていないということです
抜け切れていないまま書くとこんなもんです
質の悪い印刷機みたいな
よく詰まります
マリー?メリー?どっちだよ折り器
時間が欲しい
寝る時間と絵描く時間と他色々する時間
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