8月7日の日記
2007年8月7日今日も何処かで、人は死ぬ。
戦争で、事故で、病で。
俺はそんな奴等が、心底羨ましいと思った。
平和、なんてつまらないと俺は思う。
平和である事は、いい事だと言う奴もいるが俺はそうは思わない。
ただの退屈の塊だろうと俺は言う。
何処かの誰か。何だったかな。何とかっていう哲学者、か?
それが死に至る病とは絶望だと言ったらしいが、それは違う。
死に至る病は退屈の事だと俺は言う。言い切る。言い張る。
退屈は猫を殺すだけではなく、人をも殺しかねる。
って、ん?何か違う気も……まあどっちでも同じ事か。
テレビをつけてみな。ニュースでやってるだろう?
学生が、『おもしろそうだから』『楽しそうだから』。
それだけの理由で家無き者どもに火をつけるなんて日常茶飯事。
世界は娯楽に飢えている。
世界は愉悦に飢えている。
世界は快楽に飢えている。
たった数ヶ月の間、それは一時期満たされたとしても。どうせすぐにそれは減っていく。
慣れてしまえば、もうつまらない。
新しいことをしようとする。
退屈は人を殺す。強ち間違いじゃないだろう?
せめて戦国の世であればこの力の使いどころもあるというのに、と俺は思った。
空手、柔術、骨法、拳法、剣法。
この世界には必要のない、ありとあらゆる古武術の数々。
幼い頃からそれらを叩き込まれてきた所為で、俺はこの世の中が非常に退屈になっていた。
喧嘩なんて、馬鹿らしくてやっていられない。
武術なんて、飽き飽きしてやっていられない。
酷く、俺は退屈していた。
退屈していたので滅多に顔を出さない学校にも出てきた。
まず朝一におはよーございあす!と面倒な位大きな声で挨拶される。
別にコレは俺が一年留年しているからって訳じゃない。
この学校を仕切っている(ということになっている)からだ。
四年前の四月。
この学校を牛耳ってた奴の手下の手下の手下に喧嘩を売られる。
勝つ。
四年前の五月。
手下の手下に喧嘩を売られる。
勝つ。
四年前の六月。
手下に喧嘩を売られる。
勝つ。
四年前の七月。
ボスが現れる。
勝つ。
四年前の八月。
他校のボスに喧嘩を売られる。
勝つ。
以下省略。
まあこんな事を繰り返して、俺は此処らへんじゃ随一の喧嘩王になっていた。
そんなこんなでよく退学にならなかったな、と俺は今更になって思う。
留年しても高校を辞めさせられずにすんだのは、俺の日頃の行いが良い所為なのだろうと勝手に理解。
自分で言うのもなんだが、成績良いし。スポーツ万能だし。物忘れしないし。顔と性格以外パーフェクト。
自己解析ができるってのはいいことだと爺さんが言っていた。
…………俺はどこぞの天の道を歩く天才かっての。自己嫌悪。
まあ爺さんっこではあるかな。そもそも爺さんしか肉親いないし。
そんなことを思いながら授業を聞き流す。
この内容は前にもやった事があるので別に聞かなくてもそんなに困る事は無い。
留年生はこんなところで退屈を持て余す。
そこで欠伸を一つ。
矢張り睡眠三時間じゃきつい物があるなと一人ごちる。
その後俺は何分もしないうちに眠ってしまっていた。
退屈な世界とおさらばするきっかけがそんなのなんて。なんかかっこ悪いと後で思ったり。
まあ変な空間とかで「あなたにはこの世界を救ってもらいます。拒否権は皆無!」と言われなかっただけマシ。
それは兎も角。
俺は目の前に広がる大雪原(※民家もちらほら見える。埋まってるけど)をみて、今後どうするかを考えた。
まあ答えなんか、最初っから決まってるけどな。
(行動開始!)
+++
夢の序章
続くかは不明
戦争で、事故で、病で。
俺はそんな奴等が、心底羨ましいと思った。
平和、なんてつまらないと俺は思う。
平和である事は、いい事だと言う奴もいるが俺はそうは思わない。
ただの退屈の塊だろうと俺は言う。
何処かの誰か。何だったかな。何とかっていう哲学者、か?
それが死に至る病とは絶望だと言ったらしいが、それは違う。
死に至る病は退屈の事だと俺は言う。言い切る。言い張る。
退屈は猫を殺すだけではなく、人をも殺しかねる。
って、ん?何か違う気も……まあどっちでも同じ事か。
テレビをつけてみな。ニュースでやってるだろう?
学生が、『おもしろそうだから』『楽しそうだから』。
それだけの理由で家無き者どもに火をつけるなんて日常茶飯事。
世界は娯楽に飢えている。
世界は愉悦に飢えている。
世界は快楽に飢えている。
たった数ヶ月の間、それは一時期満たされたとしても。どうせすぐにそれは減っていく。
慣れてしまえば、もうつまらない。
新しいことをしようとする。
退屈は人を殺す。強ち間違いじゃないだろう?
せめて戦国の世であればこの力の使いどころもあるというのに、と俺は思った。
空手、柔術、骨法、拳法、剣法。
この世界には必要のない、ありとあらゆる古武術の数々。
幼い頃からそれらを叩き込まれてきた所為で、俺はこの世の中が非常に退屈になっていた。
喧嘩なんて、馬鹿らしくてやっていられない。
武術なんて、飽き飽きしてやっていられない。
酷く、俺は退屈していた。
退屈していたので滅多に顔を出さない学校にも出てきた。
まず朝一におはよーございあす!と面倒な位大きな声で挨拶される。
別にコレは俺が一年留年しているからって訳じゃない。
この学校を仕切っている(ということになっている)からだ。
四年前の四月。
この学校を牛耳ってた奴の手下の手下の手下に喧嘩を売られる。
勝つ。
四年前の五月。
手下の手下に喧嘩を売られる。
勝つ。
四年前の六月。
手下に喧嘩を売られる。
勝つ。
四年前の七月。
ボスが現れる。
勝つ。
四年前の八月。
他校のボスに喧嘩を売られる。
勝つ。
以下省略。
まあこんな事を繰り返して、俺は此処らへんじゃ随一の喧嘩王になっていた。
そんなこんなでよく退学にならなかったな、と俺は今更になって思う。
留年しても高校を辞めさせられずにすんだのは、俺の日頃の行いが良い所為なのだろうと勝手に理解。
自分で言うのもなんだが、成績良いし。スポーツ万能だし。物忘れしないし。顔と性格以外パーフェクト。
自己解析ができるってのはいいことだと爺さんが言っていた。
…………俺はどこぞの天の道を歩く天才かっての。自己嫌悪。
まあ爺さんっこではあるかな。そもそも爺さんしか肉親いないし。
そんなことを思いながら授業を聞き流す。
この内容は前にもやった事があるので別に聞かなくてもそんなに困る事は無い。
留年生はこんなところで退屈を持て余す。
そこで欠伸を一つ。
矢張り睡眠三時間じゃきつい物があるなと一人ごちる。
その後俺は何分もしないうちに眠ってしまっていた。
退屈な世界とおさらばするきっかけがそんなのなんて。なんかかっこ悪いと後で思ったり。
まあ変な空間とかで「あなたにはこの世界を救ってもらいます。拒否権は皆無!」と言われなかっただけマシ。
それは兎も角。
俺は目の前に広がる大雪原(※民家もちらほら見える。埋まってるけど)をみて、今後どうするかを考えた。
まあ答えなんか、最初っから決まってるけどな。
(行動開始!)
+++
夢の序章
続くかは不明
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