8月8日の日記
2007年8月8日世界が俺を中心に回っていたら、
もっと早くに俺は死を考えていただろう。
取り敢えず豪雪地帯の様な所を抜け出す事にした俺だが、早くも挫けそうになった。
本当にここが日本か疑わしい。
でも家のつくりは日本のものだし、群生している木々も日本のものだ。
よってここは日本なのだろう。
俺のいた所とは若干、時代が違う気がするが。
否、大きく、だ。
間近で民家を見て俺は確信する。
少なくとも500かそれ以上前の時代らしい。
それは戦国時代を意味していた。
「ビンゴ」と俺は呟く。
正直こんな自体に陥っている俺だが案外冷静だ。逆に冷静すぎて興奮してる。どんなだ。
タイムスリップだか異世界トリップだか知らないが上等じゃないか。
俺を退屈と言う名の地獄から救い出してみろよボケナスがとか言って悪い、神。
どんな計らいか知らないが、俺はこの状況を思いっきり愉しむことを、誓う。宣言する。
矢でも鉄砲でも飛んできたら全て跳ね返しそうなほど、俺は気分が良かった。
勿論それは比喩なのでそんな事はできない。
その時、真上から影が差した。
「そこで何してるだー!」
嫌にでっかいハンマーを携えて銀髪おさげの可愛らしいお嬢さんが降ってきました。
いや、今の比喩だって。無理だっての。
「うっ、でぇ?!」
重力の事などを考え、それを受け止めるのは無理と判断し避ける。
ただ雪の所為で脚をとられ無様に転ぶ。
只でさえ雪塗れなのがそれ以上に雪塗れになる。
これでは雪だるまになるのも時間の問題だった。
まあ冗談はさておき。
実際は本気で焦ってる。
え、俺、年下に恨まれる様なことしたか?
「え、ちょ待ち!待て!待て、可愛いお嬢さん!状況把握するから!」
後退りながら、俺はお嬢さんに言った。
お嬢さん、お嬢さん。顔怖いですよ。似合ってませんよ。
ってか素手の相手に武器は反則だろう、少女よ!
「問答無用だベ!」
そう言って、ハンマーを上から下に叩きつける。
瞬間俺は後ろに跳躍、体勢を整える。
話は今は通じないらしいので、取り敢えず落ち着かせる事にしよう。
脚で雪を巻き上げ、姿を隠す。普通は木の葉をつかうんだけどな。
それでも、少女の勢いは止まらない。
「甘いべ!」
そりゃそうだろう。吹雪での視界に慣れているのだから。
前に跳んでこさせる為に、雪の壁を作ったんだ。
後ろに避けさせない為に。
上からではなく前からの軌道だったので、体勢を整え、攻撃に構える。
姿勢を低くし、両手を重ね、前に突き出す。
そして両の掌で、受ける。
「水鶏」
それ自体は攻撃の型ではなく、防御の型。攻撃が最大の防御なら、防御は最大の攻撃!……ではないが。
まあ『水鶏』の仕組みは単純で身体全体をバネに見立て、力を色々な方向に受け流す。
そして攻撃を無効化し、力が抜けたところで武器を奪うという、防御術というか奪取術である。
普通はその後、何やら攻撃を繰り出すのだが別に攻撃したい訳ではないのでやめておく。
そんなこんなで少女の手より武器を奪った俺だが重さに耐え切れず、後ろにこけた。
ダサい。ダサすぎるぞ、今日の俺!
『水鶏』の所為で全身に力が回っていなかったとは言えダサすぎるんじゃないかな、と思ったり。
転がったままの俺の腹に衝撃。腹筋に全然力を込めていなかったので直接内臓に響く。
見ると腹には某銀髪の女の子が半泣きで座っていた。俺の腹は椅子じゃない。
「さ、サルタヒコをどうする気だ!」
サルタヒコ?えってか泣かしてるの俺?
「……なんか、ごめんなさい」
取り敢えず、謝ってみた俺。鬼ヘタレじゃん。
退屈は消え去ったけど、どうすればいいんだよこの状況。
……ちょっと俺も泣きたくなってきた。
起きるのも面倒だったので、寝転んだまま少女の誤解(?)を解く為に口を開く。
何かぐーで殴りつけられてるし。ぽかぽかと。しかもそれが地味に痛い。
「えー俺はこれをどうする気も無いし、俺人畜無害だし、ある特定一部には物凄い勢いで有害だけどでもきみみたいに可愛い女の子になら無害なパーフェクト男だし今のは攻撃されたからうけてたっちゃったーみたいなってか俺侍じゃない!」
…………人間焦ると自体は好転しないというが。焦り過ぎると機関銃喋りになる癖はどうにか治せないものか。
逆さの機関銃喋りよりはマシだろうけど。あんなの絶対、小説のなかじゃないとできないっての。
行き成り喋りだした俺に吃驚したのかぽかすか殴っていた手を止める。
「…………」
「…………」
そのまま見詰め合う俺と少女。
そして少女は突然顔を真っ赤に染め上げて俺の上から凄い勢いで退いた。
「許してけろ!おら、てっきりお侍さんかと!」
あわあわと銀髪おさげのお嬢さんは雪塗れになった俺を起こした。
よく俺の機関銃喋りを理解できたなーとか思ったり。
「いや、いいよ謝らなくても。勘違いされる風貌な俺が悪いんだし」
徒手空拳で戦う武士もいることですし(漫画とかに)人をそんなにすぐすぐ信じちゃうのはどうかと思うけど。
お兄さんなんだか狼にでもなった気分がするよ。自己嫌悪。
「お詫びと言っちゃなんだが、オラの家さ来てくれ。風邪引いたらオラの所為だからな」
そういえば、と俺は思う。
学ラン・スラックス・髪の全て雪塗れで、今更の様に冷たさを感じる。
そんなこんなで俺は女の子の家に行く事になった。
+++
昨日の続き
名前が出ないのは仕様
そしてぐだぐだ
技の名前とか考えるのもいたいなと自分で思ってる
もっと早くに俺は死を考えていただろう。
取り敢えず豪雪地帯の様な所を抜け出す事にした俺だが、早くも挫けそうになった。
本当にここが日本か疑わしい。
でも家のつくりは日本のものだし、群生している木々も日本のものだ。
よってここは日本なのだろう。
俺のいた所とは若干、時代が違う気がするが。
否、大きく、だ。
間近で民家を見て俺は確信する。
少なくとも500かそれ以上前の時代らしい。
それは戦国時代を意味していた。
「ビンゴ」と俺は呟く。
正直こんな自体に陥っている俺だが案外冷静だ。逆に冷静すぎて興奮してる。どんなだ。
タイムスリップだか異世界トリップだか知らないが上等じゃないか。
俺を退屈と言う名の地獄から救い出してみろよボケナスがとか言って悪い、神。
どんな計らいか知らないが、俺はこの状況を思いっきり愉しむことを、誓う。宣言する。
矢でも鉄砲でも飛んできたら全て跳ね返しそうなほど、俺は気分が良かった。
勿論それは比喩なのでそんな事はできない。
その時、真上から影が差した。
「そこで何してるだー!」
嫌にでっかいハンマーを携えて銀髪おさげの可愛らしいお嬢さんが降ってきました。
いや、今の比喩だって。無理だっての。
「うっ、でぇ?!」
重力の事などを考え、それを受け止めるのは無理と判断し避ける。
ただ雪の所為で脚をとられ無様に転ぶ。
只でさえ雪塗れなのがそれ以上に雪塗れになる。
これでは雪だるまになるのも時間の問題だった。
まあ冗談はさておき。
実際は本気で焦ってる。
え、俺、年下に恨まれる様なことしたか?
「え、ちょ待ち!待て!待て、可愛いお嬢さん!状況把握するから!」
後退りながら、俺はお嬢さんに言った。
お嬢さん、お嬢さん。顔怖いですよ。似合ってませんよ。
ってか素手の相手に武器は反則だろう、少女よ!
「問答無用だベ!」
そう言って、ハンマーを上から下に叩きつける。
瞬間俺は後ろに跳躍、体勢を整える。
話は今は通じないらしいので、取り敢えず落ち着かせる事にしよう。
脚で雪を巻き上げ、姿を隠す。普通は木の葉をつかうんだけどな。
それでも、少女の勢いは止まらない。
「甘いべ!」
そりゃそうだろう。吹雪での視界に慣れているのだから。
前に跳んでこさせる為に、雪の壁を作ったんだ。
後ろに避けさせない為に。
上からではなく前からの軌道だったので、体勢を整え、攻撃に構える。
姿勢を低くし、両手を重ね、前に突き出す。
そして両の掌で、受ける。
「水鶏」
それ自体は攻撃の型ではなく、防御の型。攻撃が最大の防御なら、防御は最大の攻撃!……ではないが。
まあ『水鶏』の仕組みは単純で身体全体をバネに見立て、力を色々な方向に受け流す。
そして攻撃を無効化し、力が抜けたところで武器を奪うという、防御術というか奪取術である。
普通はその後、何やら攻撃を繰り出すのだが別に攻撃したい訳ではないのでやめておく。
そんなこんなで少女の手より武器を奪った俺だが重さに耐え切れず、後ろにこけた。
ダサい。ダサすぎるぞ、今日の俺!
『水鶏』の所為で全身に力が回っていなかったとは言えダサすぎるんじゃないかな、と思ったり。
転がったままの俺の腹に衝撃。腹筋に全然力を込めていなかったので直接内臓に響く。
見ると腹には某銀髪の女の子が半泣きで座っていた。俺の腹は椅子じゃない。
「さ、サルタヒコをどうする気だ!」
サルタヒコ?えってか泣かしてるの俺?
「……なんか、ごめんなさい」
取り敢えず、謝ってみた俺。鬼ヘタレじゃん。
退屈は消え去ったけど、どうすればいいんだよこの状況。
……ちょっと俺も泣きたくなってきた。
起きるのも面倒だったので、寝転んだまま少女の誤解(?)を解く為に口を開く。
何かぐーで殴りつけられてるし。ぽかぽかと。しかもそれが地味に痛い。
「えー俺はこれをどうする気も無いし、俺人畜無害だし、ある特定一部には物凄い勢いで有害だけどでもきみみたいに可愛い女の子になら無害なパーフェクト男だし今のは攻撃されたからうけてたっちゃったーみたいなってか俺侍じゃない!」
…………人間焦ると自体は好転しないというが。焦り過ぎると機関銃喋りになる癖はどうにか治せないものか。
逆さの機関銃喋りよりはマシだろうけど。あんなの絶対、小説のなかじゃないとできないっての。
行き成り喋りだした俺に吃驚したのかぽかすか殴っていた手を止める。
「…………」
「…………」
そのまま見詰め合う俺と少女。
そして少女は突然顔を真っ赤に染め上げて俺の上から凄い勢いで退いた。
「許してけろ!おら、てっきりお侍さんかと!」
あわあわと銀髪おさげのお嬢さんは雪塗れになった俺を起こした。
よく俺の機関銃喋りを理解できたなーとか思ったり。
「いや、いいよ謝らなくても。勘違いされる風貌な俺が悪いんだし」
徒手空拳で戦う武士もいることですし(漫画とかに)人をそんなにすぐすぐ信じちゃうのはどうかと思うけど。
お兄さんなんだか狼にでもなった気分がするよ。自己嫌悪。
「お詫びと言っちゃなんだが、オラの家さ来てくれ。風邪引いたらオラの所為だからな」
そういえば、と俺は思う。
学ラン・スラックス・髪の全て雪塗れで、今更の様に冷たさを感じる。
そんなこんなで俺は女の子の家に行く事になった。
+++
昨日の続き
名前が出ないのは仕様
そしてぐだぐだ
技の名前とか考えるのもいたいなと自分で思ってる
コメント