8月27日の日記

「逆壺状態のあるじは止められませんから」
「壺？」
「パンドラと言う人間の娘が開いた壺の事です」
「匣じゃなくて？」
「初出は壺、だそうです。あるじの御書にそう記してありました。
　そこからは様々な厄災が溢れ出し、そして人は残った物の所為でも人生苦を味わうと言う」
「残ったのは希望じゃないの？」
「何かと言うのは忘れてしまったのですが、希望ではなかったと思われます」
「へーそうなんだ。物知りだね」
「いえ、そうでもありません」
「謙遜しなくてもいいと思うけど」
「あるじの足元にも及んでいませんので。
　むしろ道端の石にも等しい所存でありますし」
「……それって、言いすぎじゃないのかな」
「いいえ！あるじは雲の上を通り越して神に等しく！私などそれこそ埃粒のような――！」
「……なんか、どんどん話が大きくなってないかな」
「気の所為です」
「はぁ……」

「ってかこいつ何とかしろっ！！」
「逃げないのー！」

＋＋＋
えーむしろえー
そんなもんさ

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敵キャラ！敵キャラ！