何もかもが酷く形になってしまうこの人間に憑いたのは、ただ好みだったからに過ぎない。
そして、この人間の心の隙間と言うものを見てみたかった。
ただそれだけに過ぎなかったというのに。
――傍らに人無きが如し
「俺に、尽くせ」
はぁ?と思わず言ってしまった。
決まり文句である言葉に返ってきた答えがそれだったからだ。
「はぁ?じゃねぇよ。お前が、この俺に聞いたんだろう。『お前の望みを言え』と」
乱暴な言葉使い。そして憮然と寄せられた、美しい形の眉。
どれをとっても形になってしまう。
「だから俺に尽くせ。それが俺の望み。理解したか」
そう人間は言うと手を握りこんだ。
何をするつもりかと思ったら、その拳は砂状の俺へと打ち込まれた。
「俺が言ったら、返事しやがれボケ」
そして元の形に戻る前に蹴り飛ばされる。
返事をしようと思ってもできないんだよ!と叫びたかったが中々形が完成しない。
「さあ。YESかNOか」
そう言って人間は俺の顔をと合わせる様にしてしゃがみ込み、酷く美しく楽しそうな笑みを浮かべた。
勿論、最初から俺の答えは決まっていたが。
これはいまでも喋っていない。
答えを俺が口にした瞬間、人間は満足そうに微笑んだ。
「よし!」
それをみて、俺は。
否、一目見たときから。
この人間に、惚れた。
+++
綺麗なもの大好きややM気味いまじん
美人な傍若無人で人外大好き!S人間
人間の方がひどいやつだ!
そして、この人間の心の隙間と言うものを見てみたかった。
ただそれだけに過ぎなかったというのに。
――傍らに人無きが如し
「俺に、尽くせ」
はぁ?と思わず言ってしまった。
決まり文句である言葉に返ってきた答えがそれだったからだ。
「はぁ?じゃねぇよ。お前が、この俺に聞いたんだろう。『お前の望みを言え』と」
乱暴な言葉使い。そして憮然と寄せられた、美しい形の眉。
どれをとっても形になってしまう。
「だから俺に尽くせ。それが俺の望み。理解したか」
そう人間は言うと手を握りこんだ。
何をするつもりかと思ったら、その拳は砂状の俺へと打ち込まれた。
「俺が言ったら、返事しやがれボケ」
そして元の形に戻る前に蹴り飛ばされる。
返事をしようと思ってもできないんだよ!と叫びたかったが中々形が完成しない。
「さあ。YESかNOか」
そう言って人間は俺の顔をと合わせる様にしてしゃがみ込み、酷く美しく楽しそうな笑みを浮かべた。
勿論、最初から俺の答えは決まっていたが。
これはいまでも喋っていない。
答えを俺が口にした瞬間、人間は満足そうに微笑んだ。
「よし!」
それをみて、俺は。
否、一目見たときから。
この人間に、惚れた。
+++
綺麗なもの大好きややM気味いまじん
美人な傍若無人で人外大好き!S人間
人間の方がひどいやつだ!
コメント