9月24日の日記

2007年9月24日 日常
明るければ明るいほどその後ろにできる影は暗くそして濃くなるだけなのに、と。
女でありながらも生粋の総帥であった彼女はそう言った。
人とは愚かだと言いそうな口調で彼女は、それでもそれと同じ口でただの凡人に愛を囁いたのだ。
15年前、男は死にそして彼女も行方知れずとなった。
しかし今でも、その余波は俺の前に姿を現す。
その男の模造品が子孫を作っていたとは一体誰が予想していたのだろうか。
模造品とはいえ、その男には違いないのだから。
もしかしたら、彼女が現れるかもしれないなんて淡い希望を胸に抱いているわけではないけれど。
希望なんて俺に似合わない。
切望なんて俺には似合わない。
羨望なんて俺には似合わない。

(似合わない、で諦めていいのかい?)
(そんなに簡単に、諦められることなんですか)
(諦めないことだよ。何にしても)
(諦める、の方が似合いませんよ)

何時の頃からだったか。
手段を選ばずただ目的だけを追い続けていた俺が、手段の為に目的を殺してしまうようになったのは。
何時の頃からこんなにも、弱くなってしまったのか。
人を信じるようになってしまったのか。
人を、信じたいと思うようになったのか。
彼女に出会ってしまったからか。
あのおいぼれに拘束されたからか。
妹ができてしまったからか。
それとも、彼に出会ってしまったからか。
否。そのどれでもない。それは全て俺が望んだからに過ぎない。
変わりたい、と望んだ。その結果なのだから。

+++
リハビリリハビリ
結局兄ちゃんは灯さんに恋してたんだよって話です
さーて絵描かなきゃやばいづら

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