1月1日の日記

2008年1月1日 日常
おやおや、と白い男は微笑んだ。

起こしてしまいましたか、と訊ねてきたので僕は「いいえ」と口を動かした。声はでない。
男が床を靴で踏みつける音も聞こえなければ、異質な物が入ってくる事もない。

僕と男以外のものがすべて動いていない。

これは男が時間を消している時に、必然的に起こってしまう天使の時間というものらしい。
らしい、というのはすべて男が僕に伝えたことで。
疑う理由もないから取り敢えず男のことは信じていた。
調子はどうですか、と男が僕の顔を覗きこむ。
覗き込む、よりは見下ろす、の方が近いかもしれない。銀糸が僕の方に垂れた。
時間ごと僕の腕も繋ぎとめられているのでそれに触ることは叶わない。
繋がれていなくても、触れる手はないのだけれど。

僕は「良好ですよ」と口を動かす。それはよかった、と男。
深碧の眼。銀色の髪。白衣。銀フレームの眼鏡。
見える範囲だけが男の情報。上半身だけ。
目を開けば何時の間にか現れて、目を閉じれば何時の間にか消えている。
瞬きの間に現れて、瞬きの間に去って行く。
何の為に僕に会いにくるのか。
少なくとも顔は、上半身は僕と同じ。人間のようではある。

「あなたは何者なのですか」ぱくぱくと口を動かす。
んー、と男は少し考える風にして、言っていませんでしたかと微笑んだ。

+++
bに載せてる電波話の主人公でなるべく電波じゃない話
男は一応樂々浜のつもりーキャラリサイクルーいぇーい
bはほぼ版権もの置場ですがねー
かp描けませんから

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