5月25日の日記

2008年5月25日 日常
僕はもっと早めに気付いておくべきだったんだ。そう思ってももう遅い。あの人は行ってしまう。行ってしまう!遠くに。絶対に手の届かないあの場所に、あの人は行こうとしている。何が悪かった? 何が。いったい何が。僕は走った。走って、走って、(間に合わないかもしれない)、走った。泣いている暇などないのに、目から雫が零れ落ちてくる。好きにならなければよかったのに、恋なんてしなければよかったのに!おこってしまったことを愁いても仕方がないというけれど、そんなことは知らない。自分勝手だと罵ってくれればいい。最悪な男だと蔑んでほしい。僕は最悪だ。人間として生きる価値も無い最低で最悪な男だ。人間ですらない。行くべきなのは僕の方なのに!すべての罪をあなたに投げつけた僕が行くべきだ!いくら悔やんでも遅い。後手に後手に、回っている。くるくると。とんだメリーゴーランドじゃないか。馬鹿馬鹿し過ぎて笑う気力すらも惜しい。走った。重たいからだが邪魔だった。息を吸うことも、吐くことも。止めてしまえれたらいいのに。(あなたがそう思ったように僕も、なんてオコガマシイ)

脚を縺れかけながらも、ようやく病室に辿り着いて流れ込むようにその白い扉を開けた。

僕を出迎えたのは開け放たれた大きな窓と、風ではためく白いカーテン。放り出された医療器具。 そして空っぽの、ベッド。

下から響く叫び声に、僕はぺたりと膝を付いた。

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わほーのとある分岐の最終一歩手前の間に合わなかったんだねー編
テンションの成果です
あと自分はあほのこになりたいんだなーと思いましたなってみせる

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