8月11日の日記

2008年8月11日
続かなかったりこれだけじゃ元ネタがわからないやつ

「孤独の王は、そこから引き摺り下ろされてしまいました」
「なんだそれは。昔話か」
「いいや、実話だ。しかも現在進行形の」

そういって男は意味深に笑った。

何:誰。孤独の王は、堕落した。



その部屋に漂う雰囲気に吐き気がした。甘ったるい恋人同士の愛しみごとのような空気。しかし部屋は散々だった。だろうなと思う。ぷぅんと慣れ親しんだ鉄錆のようなにおいが鼻を突いた。「生きていらっしゃいますか」と部屋には入らず、言葉だけを投げかける。衣擦れの音が聞こえた後、「勝手に殺してんじゃねぇ」という声が返ってきた。それは若干擦り切れてはいたが、含まれる覇気は申し分ないものであったので取り敢えず平気だろう。失礼しますと一応告げてから部屋に入る。途端に空気が濃くなり喉を掻き毟りたくなったがそれをどうにか抑えた。

何:誰。続かねー。



君を傷つけるだけの言葉なら捨てて、君を傷つけるだけの腕なら不必要で、
君を置いて何処かに行こうとする脚なんて、僕にはまったくいらないんだ。

何:誰。はいはい。

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