11月30日の日記

2008年11月30日 日常
目が覚めるとそこは雪国だった。ということはなく、普通に天井だった。しかし見慣れない天井だ。橙色の灯が薄暗い室内を照らしている。
起き上がり、周囲を見渡す。そこはどこかの事務所のようだった。俺はソファに座っていた。みたことがあるようで見慣れない。取り敢えず俺はソファから立ち上がる。
ここはどこなのだろうと外を確認しようと窓へ近付くが、閉まっていた。鍵がではなく窓そのものが。決して薄くはなさそうな木の板が打ち付けられている。隙間からのぞきみても外からも打ち付けられているらしく、多少の光は入ってくるがどうしても開かない。
なんなんだと思いながら俺は再びソファへもどった。考えるのも行動を起こすのも面倒くさい。しかし、俺はどうしてこんなところにいるのだろうか。嫌な方向の考えが浮かびかけた時、後ろのでかい扉から気楽な鼻歌とノックの音が聞こえる。
そして扉は開かれた。
現れたのは白いスーツを着た背の高い女だった。長い藤色の髪を簪で留めている。
「あ、起きた」とあっけらかんと言ったあと「いや違う」と呟いた。
「起きた、じゃない起きているんだから起きたのは過去のことで……つまり過去完了の起きていたが正しい正解パチパチ間違っていない」ぐりんとこちらを向いて、眼力にビクついた俺を余所に女は、「というわけでごめん。もう一回やり直す」と言ってまた扉の向こうに消えて行った。
その際扉の向こうが奇妙に広がっていたのをみて、俺はいったいこれからどうなるんだろうかと心配になった。

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Missing
忘我と夜歩 こんな方向でいいや

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