さようならとはある一種の誓いの言葉とは思わないかい、と言ってその人はいつものように笑った。誓いの言葉、と俺は口の中で反芻する。たしかに別れとは荘厳なる儀式にも似ている。永遠の愛を誓うのと同意に別れとは現れるものだ。とするとこれは今生の別れの儀式であるのと同時に、永遠の愛の儀式なのだなと思う。そんなことあるはずがないのに。俺も、この人も笑っている。どうした泣きそうな顔をしている、と。嘘だ。俺は笑っている。この人はよく嘘をついた。欺瞞の民であるが故に、まるで欺瞞の民であるかのように。うっとりと呟かれるそれは耳に心地良く響く毒だ。この人は全てを、俺を腐らせる劇薬だ。だから、「殺すのか」心臓が跳ね上がった。殺す。殺す。殺す?俺が。殺す。一瞬、この人を生かすことを考えた。この期に及んで未だこの人を殺したくないと思っている自身に愕然とする。殺したくない、そう殺したくなどなかった。しかし殺さなくてはならない。消さなくてはならない。俺の描く完全なる世界のために。この人は不必要なのだ。
さようならです師匠。師匠、師匠せんせいせんせい。ずっとずっと好きでした好きだったんです。せんせい。さようなら。
存外掠れていた。子供が泣いているような声だった。ああそうですねせんせい。俺はあなたの子供です。すみませんでした。ありがとうございました。大好きです。愛してます。大好きでした。愛してました。
「さようなら」
こうして俺は永遠の愛を誓った。
+++
師匠がものすごく捏造すぎてどこにだしても恥ずかしいので開き直った
めがちゃんは師匠のことになると弱くなるとかなんとか惚れた弱みうそうそ
さようならという言葉が好き今生の別れという言葉も好き永遠の愛を誓うさよなら
さようならです師匠。師匠、師匠せんせいせんせい。ずっとずっと好きでした好きだったんです。せんせい。さようなら。
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「さようなら」
こうして俺は永遠の愛を誓った。
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