5月19日の日記

「恋がしたい」鳶色の髪の男はそういった。

「なんだ、突然」

鳶色の男は穏やかそうに、ふにゃりとしまりのない顔で笑った。俺は、笑わない。愛想笑いなんてしない。この男にたとえ愛想笑いでも、何か行動を起こすなど、労力の無駄だった。

「恋がしたいんだよ」

男はもう一度、子供に言い聞かせるように繰り返した。

「俺が知るかよ」

苦々し気に吐き捨てるように言うと、男は傷ついたように顔を歪めた。よ う に。実際は、なんとも思っていない。傷ついてなど、いない。人の気を引きたいだけの、ただのふりだ。
男はくすくすと笑って「そうか」と言った。

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恋がしたいネタだよ！
ラミはアサが嫌いなようだ