「あなたがわたしを狂わせる。あなたは神に祈ればいいでしょう。そして懺悔なさい。……いいえ、あなたに罪などない。あなたの罪はわたしの罪。あなたの罪はわたしの罰。あなたは懺悔する必要などありません。ただ神に祈りなさい。あなたのこと。わたしのこと。過去のこと。今のこと。未来のこと。すべてを神に話し、神の御言葉に耳を傾けなさい。そうすれば、あなたは赦される。あなたは救われる。わたしはこの身にあなたの罪をすべてひきうけ、去りましょう。わたしは元々、こんなところにいるべきものではない。さようなら。わたしはいつだってあなたの幸せを願っている。だから、幸せにおなりなさい。それがわたしの幸福となるのです。わたしが去ることを、あなたのせいだと思わないでください。それはあなたの罪ではありません。わたしの罪なのです」
そういってその人はぼくに背を向けました。そのとき、陽光がその人を照らしました。
ああ、とぼくは思って口が勝手に動きました。
“いかないで、ぼくのかみさま”
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やつあたりのような信仰心
そういってその人はぼくに背を向けました。そのとき、陽光がその人を照らしました。
ああ、とぼくは思って口が勝手に動きました。
“いかないで、ぼくのかみさま”
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やつあたりのような信仰心
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