つまりこの世界における僕の感情は、ゲームでいうバグに等しい。物語でいう誤植に正しい。そしてそれは完全なる予定調和であり、あらかじめある程度予測されるものである。そのほんの少しの羽虫の様にとりとめもない存在が、世界に与える影響は皆無である。
世界、と僕は思う。それはいったいどんな世界なんだろうか。僕の関わる世界。僕を擁する世界。僕を含んだ世界。僕という小さな個体の世界を包む母体となる世界。
だからなんだというのだろうか、と僕は思う。クソくらえ、と僕らしくもなく呟いて、家に帰った。
決められた家に。
世界、と僕は思う。それはいったいどんな世界なんだろうか。僕の関わる世界。僕を擁する世界。僕を含んだ世界。僕という小さな個体の世界を包む母体となる世界。
だからなんだというのだろうか、と僕は思う。クソくらえ、と僕らしくもなく呟いて、家に帰った。
決められた家に。
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